シナバーの7大特徴
- 汚濁水の水質に関係なく、PH調整をせずに広い範囲の汚濁水処理に使用できます。
- 有機物・無機物に関係なく、また海水・淡水を問わず、SS・COD・BODの大幅な除去・低減ができます。
- 粉末のまま、しかも1剤だけの投入なので処理工程が簡単で設備も既存のものが使えます。
- 無機質合成品のため無公害で安全性も高く、処理水・固形分の管理が容易です。処理後の固形物はそのままリサイクル土として埋め戻しできます。
- 脱水ケーキの含水率が大幅に低減します。
- フロックの粘着性がなく脱水性が良いので、濾(ろ)布からの剥離性が優れています。
- 他の処理剤・処理方法と比較して大幅なコストダウンが図れます。
~ 従来の処理技術との比較 ~
排水(汚濁水)処理にはいろいろな処理方法がありますが、凝集処理という方法が基本になっています。 この凝集処理に使われる薬剤を凝集剤と呼びます。
凝集剤には、安価なPAC(ポリ塩化アルミニウム)や硫酸バンド(硫酸アルミニウム)、ポリ鉄などの無機系凝集剤で前処理を行った後にPH調整を行い、比較的高価な有機系凝集剤(高分子凝集剤)を入れて攪拌し処理中の汚濁成分をフロックとして分離除去する方法が採用されています。
しかしそれぞれに長所・短所があり、この疎水化固液分離剤シナバーはそれらの長所を生かし、欠点を排除して性能を追求し、さらには排水処理の経済性・自然環境への配慮・処理後の固形分の再利用を考えて、無機質資材の合成によって完成しました。 排水処理は凝結作用、凝集作用の二段階からなり、通常処理方法では早くても10分~30分かかるのですが、シナバーは投入後数秒で凝結・凝集が始まり、フロック形成を行います。
~ シナバー適用の対象 ~
土木工事分野
トンネル・ダム・河川改修工事の排水処理や河川・湖沼浚渫工事の排水処理
シールド工法・推進工事・アンカー工事の濁水排水処理やベントナイト排水処理
採石場排水処理・砂ろ過・海砂除塩の洗浄排水処理、工事現場出入りトラックの洗浄排水処理
生コン・コンクリート製造会社分野
アジデータ車(生コンミキサー車)洗車排水処理
生コン工場・コンクリート二次製品ミキサー洗浄排水処理
コンクリート工場終末排水処理
農林水産分野
アオコ大量発生の湖沼の水質改善や赤潮の除去や養殖場の水質浄化
汚染土壌の改良・農地基盤整備に伴う排水処理
工業・下水分野
製鉄会社・製紙会社の排水処理
化学工場・メッキ工場の排水処理、食品工場の排水処理
下水・し尿・浄化槽の汚泥処理
~ シナバー組成成分 ~
~ 使用上の注意事項 ~
脂肪酸・たんぱく質・油分・油性染料等が一定量以上混入していると固液分離反応をしない場合があります。
既存の処理システム・設備でのご使用は必ず処理原水の分析ジャーテストをして使用量を決めてください。
安全ではありますが、食品ではありませんので口に入れないでください。 皮膚に付着した場合は十分な水で水洗いしてください。炎症が生じた場合は医師の手当てを受けてください。 目に入った場合は十分な水で洗眼をしてください。違和感がある場合は眼科医の手当てを受けてください。
水に反応させる為の固液分離剤です。水分を含みますと即反応しますので、「水」には十分注意してください。
~ 分析結果 ~
~ シナバー使用に際して ~
- 排水濃度・排水基準によってシナバーの投入量・濃度(0.02~0.2%)を調整してください。
(排水1立方メートルに対して0.2~2Kg) - 対象物により有害な物質が入っている場合は、仕様の変更を行いますので、ご相談を承ります。
- 汚濁物に含まれる有害金属の凝集沈澱処理もできますが、対象物や濃度によっては差が出ます。
- 化学物質ではありませんので、固液分離の排水や沈殿物は安全なものです。
- 対象物によっては脱色・消臭ができるものもありますが、これを目的にした薬剤ではありません。